6%783
5月くらいからハマってる短歌
生み出したのを置いておきます
人混みの縫い目の先のビルがいいふたりだけが知る蜃気楼なら
起き抜けに毛布突き抜け手に触れた君の飼ってる猫のふわふわ
嘘吐いて現れたショボいチャーハンは胃袋の中でぜんぶホンモノ
「おぼえてない」この世で霞んだ思い出は記憶の宇宙の冥王星か
ゆでたまごきみは固茹で塩かけて世界で生きてく君の分身
辛すぎる豚丼食べて泣いた君見つめて胸が鳴いた幸せ
ひとりきり切って繋いだ現実で向こうの誰かとあなた繋いで
永遠の工事で隠れた公園がきみの代わりに姿あらわす
忙しい君と逃避行できるなら熱海箱根か深夜のロイホ
「夢みたい」現でうつつ寝息立て現在を瞬くきみを見つめて
日月火水木金を飛び越えて寝ても覚めてもあの土曜の夜
延長を繰り返してるレンタルビデオレンタル堕ちを夢見るぼくら
予定帳陽が差し浮かぶ「9時@渋谷」「10時@自宅」で見たまぼろし
天気読み「宵の気温は肌色だ」透明のぼくら散歩したいよ
午前4時目覚めた僕らは青白の無敵になれる駐車場の上
ラブホテルキャバクラホストショットバーキャッチ避け入る東横イン