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5月くらいからハマってる短歌

生み出したのを置いておきます


人混みの縫い目の先のビルがいいふたりだけが知る蜃気楼なら


起き抜けに毛布突き抜け手に触れた君の飼ってる猫のふわふわ

嘘吐いて現れたショボいチャーハンは胃袋の中でぜんぶホンモノ


「おぼえてない」この世で霞んだ思い出は記憶の宇宙の冥王星


ゆでたまごきみは固茹で塩かけて世界で生きてく君の分身


辛すぎる豚丼食べて泣いた君見つめて胸が鳴いた幸せ


ひとりきり切って繋いだ現実で向こうの誰かとあなた繋いで


永遠の工事で隠れた公園がきみの代わりに姿あらわす



忙しい君と逃避行できるなら熱海箱根か深夜のロイホ


常磐線始発の原ノ町行きは虫喰いを縫う針のきらめき


「夢みたい」現でうつつ寝息立て現在を瞬くきみを見つめて


日月火水木金を飛び越えて寝ても覚めてもあの土曜の夜


延長を繰り返してるレンタルビデオレンタル堕ちを夢見るぼくら


予定帳陽が差し浮かぶ「9@渋谷」10@自宅」で見たまぼろし


天気読み「宵の気温は肌色だ」透明のぼくら散歩したいよ


午前4目覚めた僕らは青白の無敵になれる駐車場の上


ラブホテルキャバクラホストショットバーキャッチ避け入る東横イン