誰も見ることはないけど 確かにここに存在してる

現世の本質じゃん、真理じゃん……って思っていました。

今泉力哉監督の最新作『街の上で』のキャッチコピーであり、映画のアバンで述べられるセリフでもあります。

自分が『Afterimage』という映画(街が主演のドキュメンタリーです)を撮ったとき、街の景色はそれまでの瞬間の残像がいくつも重なってできた景色だと、強く思って。…そしてそれを自分のお守りのようなものとして生きています。

だから、『街の上で』を満席の映画館で観たとき、そしてくすくすと笑い声を上げた時、本当に嬉しかった。

 

映画を観に行く前夜、彼氏と宇宙に関する番組を眺めていて。「意識ってなんなの」みたいなことを話していた。そのあと「好きってなんなの」「好きって曖昧じゃん」「嫉妬することが、好きな証拠なんじゃないの」なんて喋っていて。そっくりそのまま、その会話が映画で流れ出した時は思わず笑ってしまった。

めっちゃどうでもいい、とりとめもない、本来ならこのブログにすら書くこともない会話だったのかもしれない。けれど、そこにあったことは本当で。そんなことをわたしたちは、いくつも重ねて生きていて。死んだら終わりかもだけれど、その残像みたいなものはたしかに残っているんだと思う。たとえば、留守電の音声とか。

 

とにかくおすすめなので『街の上で』見てください。わたしは全然下北すきじゃない、道が狭くて人が多いから。でも、この映画好き。それに、好きな街もたくさんある。笹塚とか、仙台とか、上野と浅草の間の「無」の街とか。

 

 

あと『ゾッキ』を観た。どうなんだろう、これは、と思うギャグが多かった(オバサンはいただけない…みたいなのオチに持ってくる笑いって笑いなんですか?全然おもしろくなかった)けれど、斎藤工監督のパート「伴くん」が最高だった。九条ジョーと森優作が高校生を演じていて、さまざまな「純愛」を想像以上の演技と演出で見せてもらえて、たまらなかった。

 

『騙し絵の牙』もおもしろかった。吉田大八は唯一無二の映画監督。これからもどんどん変な映画撮ってほしい。大泉洋が気持ち悪く、それがとてつもなくよかった。予告はちょっとどうかな。

 

 

 

昨日、色々あって疲れちゃって、そのあとに確かめるみたいにお互いの好きなところをふざけつつ挙げていたら、いつの間にか眠っていた。変な夢を4、5個見て、起きたら昼前だった。

鏡見たらめっちゃブスな顔になってて、それを見せたら笑われた。

 

ナンプラーがなくなったから買わなきゃいけない。あとファンデーションが大破した。

 

今月末に楽しみなことがある。そのために、いろんな言葉を繋げている。だから、日記はあんまり更新しません。映画のことは忘れないうちに書こうかな。